結びむokinawa

BIM とは

model

建築BIM(Building Information Modeling)は、建築プロジェクトの設計、施工、運営の全ての工程をデジタ ル化し、統合管理するための方法論です。従来のCAD C(omput er- Aided Design)とは異なり、BIMは建物の 3次元モデルを中心に情報を統合し、そのモデルに関連するデータを追加していきます。具体的には 、BI Mは 以 下のような特徴を 持ちます

  1. 3次元モデリング:建物の設計図面を作成するだけでなく、各部品や材料の情報を含んだろ次元の建物モデル を作成します。

  2. 情報の統合と共有:建物モデルには、部品の仕様、材料の性質、施工手順などの情報が組み込まれており、 設計者、建設業者、施主などがリアルタ イムで情報を共有しやすくなっています。

  3. 設計の精度向上:BI Mを使用することで、設計ミスや衝突の可能性を事前に発見しやすくなり、設計の精度 が向上します。

  4. 施工管理の効率化:BIMにより、建設現場での施工計画や資材管理、作業手順の最適化が容易になり、施工 の効率化が図れます。

  5. 運営段階への活用:建物が完成した後も、BIMモデルは運営管理に活用でき、保守や修繕の計画立案がしや すくなります。

    つまり、BIMは建築 プロ ジェクト全体の ライフサイクルを通じ て、情報の一元管理と効率化を図るための革新 的なアプローチです。

BIM を活用した自然環境チェックとは、建物の設計や建設において、周囲の自然
環境との調和を図るために、デジタルモデルを用いて自然環境をシミュレーシ
ョンし、建物が与える影響を分析することです。

1. 日射・採光のシミュレーション

BIM では、太陽の位置や季節ごとの日射量を考慮して、建物がどれだけ自然光を
取り込めるか、日射による熱負荷がどうなるかをシミュレーションできます。
これにより、適切な窓の配置や庇(ひさし)のデザインを決める際に役立ち、
エネルギー効率の高い設計が可能です。

2. 緑地や自然景観との調和

BIM は建物だけでなく、周囲の自然環境(例えば、既存の樹木や景観)をモデル
に組み込むことができます。これにより、建物が自然景観とどのように調和す
るか、またはどれくらいの緑地を残すべきかを検討することができます。

3. 風の流れのシミュレーション

BIM では、周囲の地形や建物の配置を考慮して、建物周りの風の流れをシミュ
レーションできます。これにより、自然通風を活かした快適な室内環境の設計
や、風による外構への影響(風害)を最小限に抑える配置が検討できます。

4. 熱環境の分析

BIM を使って、建物が周囲の温度に与える影響や、建物自体がどのように熱を
蓄えるか、外部環境との熱交換がどう行われるかを分析します。これにより、
建物の断熱性能や冷暖房の効率を最適化する設計ができます。

上部へスクロール